首都圏で地震が発生したときに心がけること

大地震が起きた時の基本は、身の安全を守り、むやみに移動を開始しないことです。安全な場所にとどまることを第一に考えましょう。

身の安全の確保

大地震が起きた時は、机の下などで身の安全を確保しましょう。

外にいる場合は、かばんなどで頭を保護して落下物から身を守り、広場などの安全な場所へ避難しましょう。

運転中の場合は、安全な方法で道路の左側に車を停止させましょう。

正確な情報の入手

地震が収まったら、落ち着いてラジオやテレビ、携帯電話などの手段を使って、正確な情報を得ましょう。

駅周辺には近づかない

災害発生時、交通機関が停止している駅周辺は人があふれ、特に大混雑しています。混乱を避けるため近づかないようにしましょう。

家族の安否の確認

災害が起きると、電話は大変つながりにくいです。家族の安否を確認する場合は、通話以外の手段(伝言サービスなど)でお互いに連絡を取り合いましょう。

むやみに移動しない

大地震が発生し、多くの人がむやみに移動を開始してしまうと、「本来なら助かる命を救えない」という事態が起こりかねません。

大地震が発生すると、救助・救急活動のため、消防車や救急車がひっきりなしに走り回ります。多くの人がむやみに移動すると車道にまで人があふれ、消防車や救急車などの活動に支障をきたします。また、道路では、余震で物が落下してきたり、火災が起こっていたりするなど、数多くの危険が予想されます。さらに、多くの人がむやみに移動を開始すると歩道が人であふれて歩きにくくなる、駅周辺が大混雑するといった事態が発生し、集団転倒が起こりやすくなります。

つまり、多くの人がむやみに移動することで、「みんなが危険」な状態となり、「助かる命を救えない」という事態を引き起こしてしまう可能性があるのです。

安全な場所にとどまる

地震発生時から少なくとも3日間程度は、救助・救急活動が優先されるため、混乱した状態がしばらく続きます。十分な情報がないまま、むやみに移動を開始することは大変危険です。まずは、職場や学校近くの一時滞在施設など安全場所にとどまることを考えましょう。駅や施設からの指示や誘導に従って行動してください。

また、安全な場所にとどまっているあいだは、近隣地域の助け合いが大切です。できるだけ参加しましょう。

「安全に」「自力で」「歩いて」帰る

帰宅の基本は「安全に」「自力で」「歩いて」です。しばらく、安全な場所にとどまった後、様々な方法で帰り道の情報を集めて、「安全に」帰ることができるか確認できたら、帰宅を開始します。

タクシーやバスには乗れない可能性が高いです。「自カで」 「歩いて」帰宅するために、充分な準備をしましょう。 [災害時帰宅支援ステーション」のステッカーが貼ってある店舗などでは、 水道水、トイレ、情報、休憩の場などを提供しています。 自分の体力を過信せず、 たまには休憩をとることも必要です。